知識コラム ① ─ 素材の歴史
木から始まり、ゴムへ。ベース進化の100年史。
野球が生まれた頃、ベースは木や布袋に土砂を詰めただけのものでした。それが時代とともに変わり、現在の主流は「ゴム製」になっています。
転機のひとつは、安全性の問題でした。硬い木製ベースは、選手が転倒したときの怪我リスクが高い。かといって柔らかすぎると、踏んだときの安定感が失われる。その矛盾を解決したのが、ゴムという素材でした。
適度な硬さと弾力を持つゴムは、選手への衝撃を和らげながら、しっかりとした踏み応えも確保できます。さらに屋外での耐候性も高く、雨や砂利にも強い。試合数が年々増えた野球文化において、ゴムベースは「実用性」と「安全性」を両立させた答えだったのです。

知識コラム ② ─ 素材の仕組み
「天然」と「合成」、2種のゴムが手を組む理由。
市販されているゴムベースの多くは、「天然ゴム+合成ゴム」という組み合わせでできています。なぜ1種類ではなく、2種類を混ぜる必要があるのでしょうか。
天然ゴムはゴムの木から採れる樹液を原料とし、弾力性と引き裂き強度に優れています。一方、合成ゴムは石油由来で、耐熱性・耐候性・耐オゾン性が高い。つまり、どちらか一方では補えない欠点を、2種を組み合わせることで補い合っているわけです。
屋外で年間を通じて使われるグラウンド用品には、この「いいとこ取り」の発想が不可欠。素材の配合比率は製品ごとに異なりますが、その調整がベースの品質を大きく左右します。

知識コラム ③ ─ 厚みの意味
なぜ厚みが違うのか。5mm・20mm・60mm、それぞれの理由。
ゴムベースには「厚み」の選択肢があります。5mm・10mm・20mm・40mm・60mm、さらには150mmを超えるものまで。この差は何を意味するのでしょうか。
薄いタイプ(5〜10mm基準)は「ポータブル型」とも呼ばれ、グラウンドに置くだけで使える携帯性の高いもの。練習時の仮設や、施設を借りて行う試合に向いています。
厚みのあるタイプ(20〜60mm以上)は「埋め込み型」が多く、グラウンドに穴を掘って固定します。表面が地面とほぼ同じ高さになるため、躓きにくく、公式試合レベルの安全基準を満たします。プロ野球の公式球場で採用されているのも、この埋め込み方式です。
つまり厚みは「見た目の問題」ではなく、「使い方と安全性の設計」そのものなのです。
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ベース・ピッチャープレート
素材を知ると、選び方が変わる。
ベースやピッチャープレートは、毎試合・毎練習でプレーヤーが接する道具です。素材の仕組みや厚みの意味を知っておくと、グラウンド整備の担当者として、より自信を持って選べるようになります。
あなたのグラウンドに合った一枚を、ぜひ選んでみてください。

















